低評価の口コミに、すぐ返信しちゃダメです——ラーメンは熱いうちに、返信は冷めてから
2026-08-13

今日は、クレーム対応の話をします。
……と言っても、うちの店、対面のクレームって、実はそんなに無いんですよ。じゃあ現代のクレームはどこに来るかというと——Googleの口コミです。今日はあれとの付き合い方を、正直に書きます。
口コミって、リアルタイムなんですよ
Googleの口コミってね、びっくりするくらいリアルなんです。
嫌なことがあった。不機嫌な対応をされた(と感じた)。——そうなると、みなさん、その日のうちに書くんですよ。 家に帰る電車の中とか、たぶん駐車場の車の中とかで。
だからこっちも、読んだ瞬間に分かるんです。
**「あ……たぶん、この人だな」**って。
今日のあの時間の、あのお客さんだな、って。顔まで浮かぶ。これが口コミの怖さであり、リアルさです。
僕は、口コミに返信してます
で、僕は口コミに、返信するようにしてます。 いい口コミにも、悪い口コミにも。
理由はふたつあって。ひとつは、単純に誠実でいたいから。もうひとつは、実利です。口コミにちゃんと返信してると、Googleでの順位が上がるって言われてるんですよ。検索したときや、マップで出てくる順番ですね。
うちみたいな田舎の店にとって、Googleマップは生命線です。「近くのラーメン屋」で検索した人に見つけてもらえるかどうか。だから返信は、僕にとって接客であり、集客でもあるんです。
でもね、低評価は、ムカッとくるんですよ
きれいごとはここまでにして、本音を書きます。
低評価で、悪いことを書かれるとね——もう、ムカーッとくるんですよ(笑)。
こっちは毎日、必死で一杯を作ってるわけです。それを、一方的な言葉でバサッと書かれる。読んだ瞬間、頭にカッと血が上って、売り言葉に買い言葉で、返したくなる。「いや、それはですね!」って、反論の文章が、頭の中にバーッと浮かぶんですよ。
でも——ちょっと待ってください。
その熱量のまま書き込んだら、終わりです。 マジで、ケンカみたいになります。口コミ欄で店主がお客さんとやり合ってる店、たまに見ますよね。あれです。あれになる。

だから僕は、「置いておく」んです
僕のやり方は、シンプルです。
書かない。まず、置いておく。
熱が冷めるまで、ずっと放置します。数日でも、一週間でも。で、時間が経って、その口コミを見返しても「ああ……もう、なんでもいいや」っていうくらいの熱量になったら——そこで初めて、返信を書きます。
ここだけの話をするとね(笑)。
正直、ある程度落ち着いてから読み返しても、やっぱり、ちょっとムカッとくるんですよ。 完全にゼロにはならない。人間だもの。
でも、あの日のあの熱量とは違う。落ち着いてるから、まあまあ、なんとか、大人の文章が書ける。それで十分なんです。
なんで熱いまま返しちゃダメなのか
理屈も書いておきます。
低評価への返信ってね、実は書いた本人に向けたものじゃないんですよ。
その返信を読むのは、誰か。——これからうちの店に行こうかどうか迷って、口コミを調べてる、未来のお客さんです。
その人は、低評価の口コミと、店の返信を、セットで読みます。そこで店主が感情的に言い返してたら、どう思うか。「味の前に、この店主がちょっと怖いな」ですよ。逆に、落ち着いた返信が付いてたら——「ちゃんとしてる店だな」って思ってもらえる。
つまり、低評価への返信は、書いた人への反論じゃなくて、未来のお客さんへの接客なんです。そう考えると、ケンカなんてしてる場合じゃないんですよね。
前に「焦った声で指示すると、相手も焦る」って書きましたけど、あれと同じです。熱い言葉は、熱い反応しか呼ばない。 文章でも、まったく同じことが起きます。

ラーメンは熱いうちに。返信は、冷めてから。
まとめます。
クレームや低評価をもらったら——
- まず、書かない
- 置いておく(熱が冷めるまで、何日でも)
- 「もう、なんでもいいや」くらいになったら、書く
- それでもちょっとムカッとくるのは、仕方ない(笑)
たったこれだけです。技術というより、「時間」に仕事をさせるやり方ですね。
うちの商売では、ラーメンは熱いうちに出すのが正義です。でも、返信は逆。
ラーメンは熱いうちに。返信は、冷めてから。
これ、覚えて帰ってください(笑)。